大通りに面したアパートのような建物の裏側に、
そのカフェはありました。
「喫茶美術館」は、和寧文化社さんという、
出版・美術・民藝などの事業をやっている会社が経営されているカフェです。
(由来など、詳しくは、上のリンク先ホームページをご覧ください。)
カフェ、といっても、美術品が展示されていて、
コーヒーを飲みながら、美術鑑賞もできるのです。
この日は、小雨の降る、夕方6時くらいにおじゃましました。
撮影は、記念撮影程度に、ということで、
インテリア、展示されている作品などは、撮影せずに、
自分のいただいたコーヒーとケーキだけに。
こだわりの器、1杯1杯丁寧に入れてくださったコーヒー、
洋酒の効いているチョコレートケーキ。しっとり、濃厚!
こちらの空間にぴったりでした。美味。
カフェのイメージとしては(あくまでも私のイメージ)、
芸術大学の近くにあるような、ソルボンヌ界隈にありそうな、
京都にもありそうな、そんな感じでしょうか。
東大阪は、司馬遼太郎ゆかりの地。
「街道をゆく」の挿絵を描いていらっしゃった須田剋太さんの作品や、
民藝陶芸家の島岡達三さんの作品が展示されています。
須田さんは、朝鮮関係の冊子の表紙も描かれていたそうで、
今回はそれらが展示されていました。
冊子の内容は、よくわかりませんでしたが、
「素朴さ」を感じる表紙でした。
関連する書物もいろいろ置いてあって、
民藝、司馬遼太郎、韓国・朝鮮(たとえば、ユン・ドンジュの詩集)など。
何年か前の、ソウル・一民美術館での「柳宗悦展」の図録などを眺めながら、
ゆったりとしたときを過ごしました。
こちらのカフェは、本を読んだり、書きものをしたりするのに最適です。
中も広々しています!!
何時間でもいたくなってしまう、そんな場所です。
このような素敵な空間を作ってくださった方に感謝!
いつまでも続いて欲しいカフェです。